デザイン年度 2004

このプロジェクトは私の中でスタートして10年以上の時間を要している。何度も何度もリーデザインを繰り返してきた。パイプやプレート以外の鉄に馴染なく鍛造の技術を要しての家具デザインの体験はない。今何故鍛造か?の問いに、以上の答えを準備している。 技術の保存、技能者育成の最後のチャンスだと。技術の空洞化はすなわち技術の消失でもある。しかも、海外からの価格攻勢に耐える生産体制もすでに無い。技能とデザイン、頭と手業でこの価格攻勢に対応する新たな道を探り、個性的で品格の高い魅力ある商品の創造を考えている。